活動日記

視察の報告【和歌山市】

2007年12月25日議会

視察に行ってきましたので、
その報告をウェブでも行いたいと思います。
ほとんど、議会事務局に提出したものと同じものです。
異なる点は、情報のソースであるとか、
そういったものは、割愛しております。
■視察先:和歌山市 NPOボランティア推進課
■視察項目:わかやまの底力・市民提案実施事業

和歌山市では、市民協働のとりくみが盛んのようですが、
一方で、財政状況は極めて悪く、
市役所などをざっと見ただけでも、
たくさんの無駄遣いが散見されました。
そんな中で、どのような取り組みが可能なのか、
視察をしてきました。
■担当の方からのご説明から
課としての日常業務としては、
・「ボランティアサロン」の運営
・市民公益活動の総務的バックアップ
などがあるそうです。
ネットワーク協議会というものを立ち上げて、
ボランティア推進課が事務局を行い、
行政と市民活動団体との協働のベースになっています。
「ボランティアフェスタ」などについては、
市民団体が主体となり行っています。
さて、
視察対象の「わかやまの底力・市民提案実施事業」は
平成17年度から始まった事業です。
簡単に言ってしまえば、
「市民団体から事業提案を受け、
 公益性の高い事業については、
 行政から補助金・交付金を出す」
という仕組みです。
ねらいとしては、
市民からの多様なニーズと、行政の公平性の原則と
両立するような行政サービスを提供することです。
要綱から引用すると
「住民と行政との協働の具体的な仕組みづくりとして、
公益事業について市民グループが
提案から実施までを取り組む」
ためということになります。
横須賀市の市民協働事業と似ていて、
A:できることからすぐする部門
B:翌年度で実施したい部門
の2種類があり、
A部門は50万円、B部門は150万円がそれぞれ上限がある。
(最初の2年間はB部門は250万円)
担当課と直接やりとりするところも
横須賀市の事業とと似ています。
行政サイドの技術論ですが、交付金の支出に当たっては
「補助金等交付規則」の中で位置づけられています。
また、テーマ別と自由部門と2種類があります。
具体的な事業結果としては、以下になります。
平成17年度は応募者数A部門26件、B部門9件、
採択数A部門13件、B部門1件
平成18年度は応募者数A部門17件、B部門6件、
採択数A部門9件、B部門1件
平成19年度は応募者数A部門17件、B部門5件、
採択数A部門10件、B部門2件
採択の流れは、一時審査(書類審査)、
二次審査(公開プレゼンテーション)となり、
これを審査する審査委員は、
大学教授やNPO代表者などで構成されています。
採択された事業としては、
オープンカフェ事業や
エネルギー共同発電事業などがあります。
採択されると、中間報告会、成果報告会を行い、
そのあと意見交換会も行われます。
要綱設置している段階で、条例はないそうです。
けれども今年度中に指針を作成しようとしています。
当初は行政内部で策定する予定だったそうですが、
現状は、民間の方々にお声かけして
策定委員会を立ち上げています。
市役所の職員研修なども行う予定だそうです。
■質疑応答
・事業評価はどうしているのか?
→アンケートも実施している。
その中で事業の継続性もはっきり見えてきている。
たとえば、ほかのイベントとのマッチングなどで、
継続が可能となっている。ただ、同一の事業では、
連続提案することはできない。
どうしてもイベント系が多くなるのは仕方が無いと思っている。
・応募数が減る傾向に対するアクションは?
→減るということは、何度も何度もやることは
できないので仕方が無い。毎年度違った団体が
登録しているケースが多いので、減って困ってはいない。
ただ、「協働」とうい言葉に対する
理解が無いのではないか? という思いはある。
・テーマはどのように決めているのか?
→各担当課に投げて問い合わせている。
市役所内部の必要性からテーマを決めている。
・交付時期は、いつ交付しているのか?
→交付時期は、交付決定額の半分までは、
事前申請があれば出す。
・審査基準にある「和歌山市らしさ」とは、何か?
→風光明媚で温暖であると言われているが、
住んでいる人間はそれを理解できていない・・・
というのも和歌山らしさ(笑)。
選考委員の主観になるのは、正直しょうがない。
■番外編
次の日の朝、和歌山の駅周辺を
小走りに30分くらい歩いてみました。
一つだけ感想を言うならば、
町全体がとてもきれいだということです。
ごみが落ちてないんです。
それで、街路ごとくらいに、
ホウキとチリトリを持って掃除している人がいました。
私が散歩した時間帯が絶妙だったのかもしれませんが、
本当にごみが少なく
すがすがしい気持ちで歩くことができました。
■所感
横須賀市で行っている、類似事業との比較で、
この事業を見ましたが、横須賀市のほうが
市民協働推進条例などの位置づけもあり、
数段進んでいるイメージでした。
市役所が「協働」っていったいどういうことだろうね? と
考えはじめたところのタイミング、という印象で、
市役所が市民をグイグイ引っ張るのでもなく、
市民がドンドン市役所を突き上げるでもなく、
まあ、ゆっくりと考えていきましょうよ、
といったスピード感だったように感じました。
町全体の雰囲気として、
大阪のようにセカセカした雰囲気でなく
なごやかでゆったりしていたのですが、
市役所のあり方ということを考えたら、
もう少しスピード感があったほうがいいと思いました。

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