活動日記

視察の報告【岡山市】

2007年12月29日議会

■視察先:岡山市行政改革推進課 飯塚勝担当課長 
■視察項目:市民主体の事業仕分け

岡山市は、平成21年に政令市移行を目指しています。
2年前の市長選挙で当選した民間出身(会社経営者)の
高谷市長が、政令市移行の旗を掲げています。
市の職員の話の節々に、強いリーダーシップを
市長が発揮されていることがわかりました。
今回視察した市民主体の事業仕分けについても、
市長のリーダーシップの下
実施されている事業ということで、
私も深い関心を持って臨みました。
■「市民主体の事業仕分け」の取り組み
【事業仕分けの導入の経緯】
平成18年度から、すべての事務事業について、
行政サービス基本台帳を作成し、
市の事務事業に対する税金投入の優先度や
あるべき実施主体等を評価する
「行政サービス棚卸し」を実施しています。
(総務省HPにも岡山市の事例が載っています)
現在、岡山市には約7000億円の借金があるそうです。
高谷市長が平成18年2月に「構想日本」という
政策シンクタンクの助けを借りて、
事業仕分けの試行を行いました。
その結果をベースに平成18年度から
本格導入された制度です。
ただ、平成18年度以降は、
「構想日本」のバージョンとの違いは、
市民参加を求め、市民と危機感を共有していく
方向性をもっている点です。
【事業仕分けの具体的な流れ】
まず市役所が行う事務事業を
「行政サービス基本台帳」というチェックシートに
落とし込んでいきます(項目だけでも50以上○)。
それを今度は、各担当課で、自己チェックを行います。
さらに、その結果をベースにして、
庁内事業仕分けと市民事業仕分けを行っていくわけです。
ちなみに市の全部の事務事業は
2,131事業(平成19年度は約2300件)があるそうです。
ちなみに数え方もいろいろあって、
一概この事業の数が多いとか少ないとかは言えません。
【庁内事業仕分け】
行政改革室という市役所内部機関によるチェック
【市民事業仕分け
構成メンバーは、学識経験者(大学教授4名が交代で司会)や団体推薦者、公募市民など。
テーマを決めて仕分けを行っていただいている。
(平成18年度は16テーマ、平成19年度は12のテーマ)
これは、2000以上の事業を一緒くたに仕分してください、
と言っても無理がありますから、当然のことと思います。
平成18年度は1億円以上の事務事業から選んだそうです。
公募市民は40名程度いるそうです。
「仕分け」というのは、たとえば
「観光イベントを実施する」という事業に対して、
「廃止するべき」、「民間に委託するべき」、
「事業を強化するべき」などといった選択肢の中から、
今後の方向性として、どれを選ぶのがいいのか、
「仕分けしていく」作業です。
これら庁内事業仕分けと市民事業仕分けの結果を、
さらに行政改革推進部で評価をします。
その結果をさらにパブリックコメントに出して、
市議会に提出します。市議会には、実施の状況は
逐一報告しているということです。
実際の市民仕分けの会議では、
論点が明確になるようなテーマ設定が大切とのこと。
また、朝から晩までやっているので、
時間的にヘビーだそうです。
■質疑応答
・市民による事業仕分けの結果のウェイト付けは?
→民意を代表しているとは、議会との関係もあり、
断言できない。しかし、仕分けした理由が大切である。
廃止・見直し、どちらにせよ、理由が何であるかを、
執行部として受け止めている。
・成果指標はすべての事業に採用されているのか? 
・どうやって選んでいるのか?
→事業によっては採用されずに無指標のものもある。
基本的には市長の都市ビジョンで
掲げている政策体系で選んでいる。
・公募市民の男女比は?
→抽選によって選ぶ際に、半々になるようにしている。
■所感
正直申し上げて、横須賀市が今までやっていた
『まちづくり成績表(行政評価)』のしくみと比べると、
それほど画期的なものはあまりありませんでした。
市民の目線を入れるということで、
40名前後の公募市民の方に出席していただいて、
議論を促すわけですが、抽選で選ばれるということで
民意の代表であるかどうかもわかりません。
ちなみに横須賀市の場合は、書類審査などがありました。
とはいえ40人という数の多さは、驚きましたが。
ただ、事務事業の「行政サービス基本台帳」という
事業の棚卸しのためのワークシートは、参考になりました。
横須賀市で現在行っている
「事務事業の総点検」と似通っていますが、
横須賀市には無くなってしまった視点である
「行政サービスの評価」の視点が
組み入れられていることは特筆しておきます。
すべての事業に指標を設けているわけではないそうですが、
政策体系に基づいた評価項目を設けて、
その結果を記入する欄がありました。
最終的な経営判断を行う市長のもとに、
あらゆる情報が届かなければいけませんが、
最近の横須賀市をくらべ見ると、
市長もそれを必要としていないようだし、
市の職員も悪い意味で
「自由に」仕事をしてしまっているように思います。
そのためにも、全事務事業を全方位的に評価していくことは、
横須賀市でも考えていかなければいけないことだと思います。
ただ、このことは普段から思っていることですから、
岡山に行ったから考えや知識が増えたということは
一切ありませんでした。

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