活動日記

米沢市に行ってきました

2008年2月12日視察・出張

米沢市に行ってきました。
視察です。以下、視察報告書の写しです。
■視察先:
山形県米沢市 米澤直江會 会長 小山田信一氏
山形県米沢市 観光物産協会 専務理事 渡邉征男氏
■視察項目:
大河ドラマ誘致
観光物産協会主催事業 おしょうしなガイド
■視察を行うにあたっての考えと目的
横須賀市の財政状況は厳しいといわれていますが、
その解決策として、支出を削減することがまず大切です。
ただ、その一方で、収入を増やす努力も必要です。
とくに税の収入を上げるためには、
・企業誘致
・定住促進
・観光振興
・滞納整理
この4つが、一番インパクトがあると考えています。
今回は、このうち観光振興について、
米沢市を視察してきました。
観光振興といって、私がイメージするのは
温泉街で団体客がドンちゃん騒ぎをしている絵ではなく、
歴史や文化に触れようと手を伸ばす先に、
人と人との触れ合いがある、そんなイメージです。
もちろんきれいごとだけではなく、
そこにはお金が介在しなくてはいけないと思っています。
横須賀の歴史とは、文化とは、
ということを今ここで大上段に構えるつもりはありません。
ただ私は、一般論として歴史や文化は
現在を生きる人々によって、発見され、つくられるものだと
考えています。
だからこそ、歴史や伝統と呼ばれるものの上に
あぐらをかいてはいけないし、
逆に何もしないでいれば、いつかは風化していくはずです。
それでは、横須賀が
歴史・文化と、人と人の触れ合いがあるかといえば、
私はかなりあると思っています。
横須賀という街の、外からの認知度は高いですし、
住んでいる方の街への愛着も強いと思います。
けれども、もっともっと広めることが出来るはずです。
単なる認知度や愛着だけでなく、
その対象を自分たちの手で、まもり、活かそうというところまで
高める必要があると思っています。
そのためにはどうすればいいか。
私が今の段階で考えられるのは、「キッカケづくり」です。
キッカケがあれば、新しい議論や行動が産まれるのではないかと
思っています。
今回米沢市を視察先として選んだのは、
・大河ドラマ誘致という町全体で取り組んでいる。
・おしょうしなガイドという観光ボランティアが盛ん。
ということで、どちらもキッカケ作りには最高だと思い、
お話を聞いてきました。
■お話をお聞きした人
昭和27年に発足した置賜史談会という会が
置賜地区の歴史を語り合う活動をしていました。
その分派ともいえる米沢直江会という会が昭和54年に出来ました。
大河ドラマの誘致は、この会が中心となって行ってきました。
今回お話をお聞きしたのは、その会の代表をされている小山田信一さんでした。
79歳というご高齢にもかかわらず、史実にもとづくお話は、
すべて元号まで諳(そら)んじておられ、
もちろん西暦での年次も、メモ無しでお話くださいました。
11時から、昼食をはさみ、夕方の16時前まで、
5時間弱という長い間、お付き合いいただきました。
きっとお疲れになられたと思います。どうもありがとうございました。
また、観光物産協会の専務理事の渡邉征男さんにも色々とご足労いただきました。
ありがとうございました。
■大河ドラマ誘致について
さて、まずは大河ドラマの誘致についてですが、
最初から、大河ドラマを誘致しよう、ということで始まったわけではないそうです。
まずは、米澤直江会としては、
直江兼続のことを広く知ってもらいたいという気持ちが第一にあったそうです。
米沢というと、どうしても上杉鷹山が有名です。
(私も上杉鷹山は、尊敬してやまない人物です)
けれども、小山田氏いわく
「上杉鷹山の改革は、じつはすべて直江兼続がやったこと」
とのこと。ちょっとした対抗心も見えました(笑)。
今では、4mもの高さの人形(制作費約700万円)を
城址祭で引き出すなど、会として本気で直江兼続に惚れていることが
よくわかりました。
それでは、直江兼続を知らしめるために何をやってきたかというと、
まず、会の設立当初ころより、
六日町(現南魚沼市・新潟県)と交流をしてきたそうです。
六日町は直江兼続の生誕の地で、坂戸城というお城がありました。
そうした市町を超えた交流をする中で、まずは、直江兼続について
本を書いてもらう人を探したということです。
最初は、米沢市に在住している鈴木由紀子という歴史作家に依頼したそうですが、
「殿方が主人公の小説は書かない」という理由で断られてしまいました。
それで、米沢の人ではなかったのですが、大河ドラマの「天地人」の原作者である
火坂雅志氏にお願いをしたそうです。
その結果、新潟の新聞で連載され、その後、山形でも連載され、
最終的には全部で13の新聞で連載されたということです。
さて、この本をどこから出版したのかというとNHK出版から出版させたそうです。
出版祝賀会を南魚沼市でやったのですが、
そのときは、NHK出版だけでなく、NHKの上層部も招いたそうです。
次に、数々の市とも連携をしました。
直江兼続にゆかりのある上越市とは姉妹都市関係。
長岡市とは姉妹都市ではありませんが、やはり誘致については
タイアップしたそうです。
直江兼続がたった3年しかいなかった会津若松ともタイアップしています。
これは、市町同士が仲がいいということも一因にあるようです。
直江兼続は福島市にもゆかりがあるそうなのですが、
福島市は乗ってくることはありませんでした。
いまきっと後悔しているのではないでしょうか。
いくら観光に活かそうにも、米沢だけを取り上げてもらうことは無理だと言われました。
こうして、ようやく長年にわたる誘致の活動が実を結びました。
直江兼次の父である樋口兼豊のお墓を
整備する事業の祝賀会を昨年の10月に行いました。
ホテル坂戸城という場所で行ったそうですが、
上杉家の子孫やNHK出版関係者も呼ばれました。
そのときの挨拶で、NHKの上層部が「近いうちに大河ドラマを」と言ったそうです。
小山田さんは、「5年以内くらいかな」と思ったそうですが、
4月25日に発表があり、そのとき直江兼続の「天地人」が大河ドラマと決定しました。
■今回の視察の中で学んだポイント
まず、小山田さんが強調されたのは、政治家に頼んではダメ、ということです。
とくに衆議院議員とか大臣は、ダメだとのこと。
なぜならば近年NHKは中立の立場かなり標榜しているからです。
それよりも文化人に協力をお願いするのが良いそうです。
講演会をやってもらったり、上杉鷹山が入り口でも良いから、
いろんな人に話をしていただいたそうです。
また、原作が無ければ、原作を作るということもできることを知りました。
とくに横須賀の場合、私が念頭に置いているのは
・三浦一族(三浦大介)
・三浦安針(ウィリアム・アダムス)
・小栗上野介
などを考えているのですが、これらの人たちを紹介する
有名な本というのはあまり聞きません。
ですから、まずは本にしてもらうことなども考える必要がありそうです。
最後に、他都市との連携です。
小栗上野介などは、生誕の地である旧倉渕村と姉妹都市関係がありましたが、
高崎市になってからは、その関係も解消されてしまいました。
会津若松と姉妹都市関係がありますが、
大河ドラマを生むようなつながりではありません。
また、三浦一族であれば、近隣の都市との連携なども考える必要がありますし、
三浦安針であれば、足跡を追って
長い長い距離を歩いた人が横須賀にいましたが、
そうした人も巻き込んでいかなければいけません。
■おしょうしなガイド
おしょうしなガイドを見に行ったのは、実際に体験するためでした。
小山田さんもガイドの一人でしたので、お話を聞くことが出来ました。
おしょうしなガイドとは、平成7年からはじまった事業で、
「おしょうしな」(ありがとうという意味)を
合言葉にボランティアの方々が、観光案内をする事業です。
コースは二つあり、
・上杉城址周辺を案内する40分無料コース
・市内の史跡を案内する1時間1000円コース
の2種類です。
現在、ボランティアガイドに登録しているのは、41人いらっしゃるそうです。
やはり飲み込みの悪い人も中にはいて、
こういう人にあたったら観光客もかわいそうだなと思うこともあるそうです。
とくに私が驚いたのは、安部三十郎米沢市長が、41人のガイドの
1人として登録されていることです。
灯篭祭りの前々日ということもあって、市役所の職員がずいぶん出張っていましたが、
ガイドの内容などもゆっくりとお聞きしてきました。
たいへんホスピタリティあふれるガイドでした。
なによりも、このホスピタリティこそが、観光ガイドの命だとあらためて思いました。
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