活動日記

京都市:学校への節水機器設置

2008年5月23日視察・出張

■視察先:京都市 教育委員会
■視察項目:市立学校への節水機器の設置
■視察日時:2008年 4月30日 13:00~14:00
■対応していただいた方:
 教育委員会総務部調査課学校経理係長 有澤重誠さん、ほか1名
■議会事務局の方:総務課 舟坂奈津江さん
■視察のねらい
節水機器を全校に設置することによる費用対効果やその事業手法を学ぶこと。また、設置にいたった背景を知ることで、横須賀市への導入の可否についての検討材料としたい。
■視察の状況
京都市議会において、教育委員会総務部調査課学校経理係長 有澤重誠さんに、用意していただいた資料をもとにご説明いただいた。
その後質疑応答を行った。
■事業の概要
すべての市立学校へ節水機器を設置する事業。
節水弁設置工事から、節水全般にわたる指導・助言も含めた業務委託。出来高払いで業者(NPO法人エコ・フォーラム21市民ネットワーク)に、毎期(水道の場合請求は年に6期)支払う。委託料の算定は、削減することができた水道料金の1割。削減効果量の算定は、設置前の同時期の水道使用量との比較。平成18年度で5000万円の効果が挙がった。
設置する蛇口については、学校長と相談し、決定することになっている。たとえばプールなどには使用しない(使って貯める場所だから)。
契約期間は1年間で、特命随契をおこなっている。
平成16年・17年度で、試行実施(行政区1~2校)し、平成18年度中に全校実施した。
■導入の背景など
行政主導ではなく、業務委託先のNPO法人からの提案があった。
京都市は、地球温暖化防止京都会議(COP3)、第3回世界水フォーラムの開催や京都議定書の発効などもあり、環境共生型都市・京都の実現に向けて市民一体となって取り組んでいる。
学校においても、「環境にやさしい学校づくり」を目指して、「KES(環境マネジメント・システムスタンダード)学校版」の実施などを積極的に行っている。
また、学校裁量権を拡大するために、学校運営費を合算執行として、費目について年度途中でも調整できるような仕組みを作っている。光熱水費の節減分を図書室整備費などに充てることができるようになっている。
■視察項目以外の特筆すべき環境教育にかかわる事業
・KES(環境マネジメント・システムスタンダード)学校版
「京(みやこ)のアジェンダ21」に基づいた認証制度。簡易ISOのようなもの。現在全市立学校286校中、205校が認証を受けている。
◇KES(環境マネジメント・システムスタンダード)参考URL:
http://www.keskyoto.org/
・みやこ学校エコマイレージ
省エネルギーやKES学校版の取組みで、ポイントを付与し、その累積ポイントで予算配分をする事業。1ポイント10円で換算する。ポイント一覧などがあり、各学校長が取り組んでいる。
◇みやこ学校エコマイレージ参考URL:
http://www.city.kyoto.lg.jp/kyoiku/page/0000026464.html
・雨水タンクの設置
花壇の水やりなどに利用できる。209校で取り組んでいる。冬は凍ってしまい、夏はお湯のように熱くなることが課題。
・風力発電装置の設置
179校で設置している。
・緑のカーテン整備(壁面緑化)
ヒートアイランド対策として、壁面の緑化をすすめている。136校で実施。
・電力監視測定機器の設置
省エネ度合いを学校管理職が見ることができる。電気料金の契約をデマンド制度(一番利用した月の量が、基本料金に跳ね返る)を導入しているため、一定の目安となる。
■視察項目以外の特筆すべき環境関連事業
・ゴミ袋有料化
・子どもエコライフチャレンジ事業
・「小学生への環境学習事業」出前事業(京都商工会議所)
■所感
NPO法人からの提案によって始まった事業であるということが、何よりも新しい。NPO法人の職員も、ほとんどがリタイア世代で、ビジネスや事業を志向するというよりも、ほんとうに地域のために役に立ちたいということのようである。
1割をキックバックするというのは、エスコ事業のような発想であり、ほかの施設などにも援用できると感じた。契約年度を1年ごとにするのは、NPO法人にとっては不安定なのではないかと感じた。
■最後に
京都市の環境教育への取り組みの真剣さは、行っている事業の結果から推してみることが出来た。また、学校裁量権拡大のための予算の柔軟な使い方は、地味ではあるが、キラリと光るものがあった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
年別
カテゴリー
ページの
先頭へ