活動日記

柏原市:スタディ・アフター・スクール

2008年5月30日視察・出張

■視察先:大阪府 柏原市 教育委員会
■視察項目:スタディ・アフター・スクール
■視察日時:2008年5月1日 13:30~17:00
■対応していただいた方:
 教育委員会教育部指導課指導主事 野田俊弘さん
■議会事務局の方:参事 山本俊博さん
■視察のねらい
学力向上にむけたひとつの成功事例として、経緯と概要を聞き、横須賀市での導入の可否についての検討材料としたい。
■視察の状況
柏原市議会において、まず、市議会事務局参事 山本俊博さんに、柏原市・市議会の概要についてご説明いただいた。その後、教育委員会教育部指導課指導主事 野田俊弘さんに用意していただいた資料に基づき、ご説明いただいた。途中、市議会議長巽繁さんと市議会事務局次長の阿部久明さんよりご挨拶いただいた。質疑応答の後、後述する大学や学校の実地見学を、市公用車にて、山本さんと野田さんの両氏と一緒に同行していただいた。国立大阪教育大学にて、高橋一郎准教授と面会した。
■事業概要
小学校の児童に対して、平日の放課後、補修的な学習を行える場を提供している。国立大阪教育大学、関西福祉科学大学の学生や地域ボランティアの方々が中心となって、宿題を終わらせることを基本として学習に取り組んでいる。将来的には、全市の小学校で実施することを目標としている。
先生になりたいという学生が特に中心となり、創意工夫して、学習意欲の向上や友達づくりのための取り組みを行っている。学生同士のメーリングリストなどのネットワークがあり、毎日の出来事の情報共有ができている。
定員は40名程度。5月下旬に募集を行う。同時にボランティアの学生の募集もする。学生は登録制で、現在50人くらい登録している。
前期(5月~7月)・後期(10月~2月)に分けて実施しており、それぞれで募集している。人数があふれた場合は抽選だが、最近は抽選していない。
【費用対効果】
運営費:各校10万円。
指導員報償費:約332万円(1日につき学生1人3000円、4人分。ほかに教育長名の感謝状を出している)。
専門指導員(嘱託非常勤):退職校長1名約188万円。
地域ボランティア:無償
教員ボランティア:無償
1000円を、保護者から預かり金として預かり、スポーツ安全保険の500円(1年間)や教材をこの中から支払う。おやつは出ない。
堅下小学校:実施日121日(月~金)、参加児童のべ66人、学生指導員のべ20人
柏原小学校:実施日41日(月・水)、参加児童のべ59人、学生指導員のべ17人
国分小学校:実施日115日(月~金)、参加児童のべ49人、学生指導員のべ18人
【学生の活動について】
学生の母体となる団体は、無い。当初は教育委員会のメンバーを送り込み、ゼミのひとつが中心となっていたが、4年目の現在はサークルのような雰囲気が出てきた。すでに卒業生もいる。
宿題の無い日は、学生が教科書を見ながらプリントなどを作っている。
また、指導員としてのマニュアルやアンケートを作り、主体的に学生が動いている。ちなみに、アンケートの結果、保護者の95%が良かったと言ってくれている。
課題としては、今後さらに学校数を増やしていくために必要な学生の確保が難しいこと。
■事業実施体制
SAS(スタディー・アフター・スクール)推進委員会:校長、PTA会長、地域ボランティア、学生、教授、専門指導員、教育委員会
■事業実施の経緯と背景
市長が議会で発表した「施政運営方針」の中で触れられてより、平成17年度は、堅下小学校のみ、平成18年度、平成19年度、堅下、柏原、国分の3校で実施。平成20年度は、5校で実施予定。
ちなみに、それ以前の学力調査で、大阪府は下から数えて3番目だった。
柏原市は、大阪府の中でも小規模な都市。小学校10校、中学校6校、幼稚園7園がある。国立大阪教育大学、関西福祉科学大学があるのは、大きなメリットとしてとらえている。
■所感
教育大学がそばにあり、その学生ボランティアを中心に自立的に事業が展開されていることに驚くものの、なかなかまねできるものではないと感じた。
気になっていた学童保育とのすみわけは、うまくいっているようであった。学童保育は夏休みや4月からあるが、SASは給食があるときだけで、学童保育との重複はだめということにしてあるそうだ。
■最後に
議会事務局参事山本さんをはじめとして、大学まで案内くださったり、たいへんにお世話になった。実りのある視察は、こうした影のサポートも大きな要因であることがわかった。

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