活動日記

【会派視察】浜松市:文化施設のチケットパス

2009年1月15日視察・出張

■視察先:静岡県浜松市
■視察項目:ぐるっとパスについて
■議会事務局の方:事務局長 鈴木利房さま、議事調査課 武田有美子さま
■視察日時:2008年12月18日 9:00~12:00
■ねらい
ハードの側面の施設整備は、美術館建設をもって、一通り終わった本市において、次はこれらハードをどのように有機的に結び付けていくかが、求められている。その中で、有料文化施設の入場券を一つにしたパスを発行するというのは、アイディアとして進取したいところであり、どのような企画背景や体制があったのかを把握したい。
■視察の状況
浜松市議会において、議会事務局武田氏に、ご案内いただく。
鈴木事務局長よりごあいさつを兼ねて、浜松市の概要をお聞きする。その後、担当の職員の方から、事業の概要をお聞きする。
議会事務局のご配慮で、浜松市立楽器博物館と科学博物館を視察する(視察項目にないため報告は割愛する)。
■浜松市の現状(市議会事務局長より)
・広さが広いので、救急時の即応体制ができなくなっている。
・浜松の自動車産業・第1次産業が、ずいぶんと金融恐慌で状況は悪い。
・当初予算も、法人市民税が30%減・50億円減が見込まれている。
・緊急経済対策会議を立ち上げて、雇用部会などもつくり、雇用支援を行っていく予定。
・外国人居住者も含めて、再就職もできず、車上生活者も増えている。
・2011年には100周年を迎える。
・ご当地ソングなどを作った。
・がんざんじ温泉では、遠州灘の天然トラフグが良い。
■施策概要
浜松の文化施設を1500円のつづりにして、入場券をセット販売した。
全22施設・総額8450円のものを、1500円で売った。販売数は4000セット。
利用できる期間は6月30日~10月31日。
■目的
12市町村の合併をもって、浜松市内に文化施設が非常に多くなった。
オール浜松市としての一体感を感じていただくため。
■予算・料金設定など
パス来場者X入場料の半額が、割戻金として、市から支払うことになっている。
しかし施設によっては、割戻金が割高になってしまうので、低い値段設定をあらかじめ行った。
1500円という金額の算定根拠は
・参考にした東京では、40施設強の施設が入って2000円でやっていたので、浜松は1500円にした。
・東京では、半額券なども交じっていた。
・浜松では、1500円と入場無料を目玉にして、料金を決めた。
■実施体制
SBSプロモーションという静岡新聞・静岡放送関係の会社と、市が共同で行っている。
■市民満足度
来場アンケートも850の回答があり、おおむね喜ばれている。
・また施設に行きたいと思うか:97%思う
・ぐるっとパスがもう一度発売されたら買うか:88%買う
ほかに、地域を拡大してやってほしいという要望が多かった。
■実施のきっかけと中止の理由
合併したことで、浜松を周知するために、行った。
今後は、民間(SBSプロモーション)でやってもらいたいという意向があった。
しかし、今年度はピアノコンクールとモザイカルチャーという世界博覧会がある。
それで、民間会社も忙しく、やれなくなった。
担当レベルでは、浜松市を超えて、他市と協調してやることができるか検討中(45施設で3000円など)だが、
SBSプロモーションができるのであればということになる。
■施設選定の理由
22施設は、市の施設を選んだ。
4施設は、民間施設(オルゴールミュージアム、まつり会館など)を選定している。ちなみに、市の文化施設はすべて対象になっている。無料の文化施設も実際のチケットには紹介されている。
■公共交通機関との連携は
ぐるっと「バス」も出してもらいたいとお願いはしていたが、遠州鉄道への予算措置が困難で、900万円の予算規模では、受けてもらえなかった。
■民間の飲食店などとの連携
民間のレストランなどをいれたいとお願いしてみたが、選定に漏れることがあったりした場合を危惧したり、紹介に足るようなレストランが少なかったので、見合わせた。
■施設側の意見
ほとんど指定管理者の施設。
指定管理者からは歓迎されている。とくに割戻金を一定にした7施設からも歓迎された。
■所感
合併を一つの契機として、市の一体感を市民の皆さんに感じていただくために行った事業ということで、時限的であったことは、残念であった(もちろん事業の目的からみたら当然のことである)。事業の展開として期待していた公共交通機関や民間のレストランなどを含めた事業者との連携には多くの課題があることを認識できたことも収穫の一つである。本市の有料文化施設は美術館とソレイユの丘くらいで、民間のカスヤの森美術館がほかにあるが、回遊性という観点からは、あまり意味がない。あとは県立の自然博物館などがそれに追随するかもしれない。また、文化施設ではないが、軍港めぐりや猿島航路など民間事業者の行うクルージング事業や、海軍カレーを提供する飲食店などはある。つまり、本市における可能性としては、そうした民間事業者の参加を前提として、市民向けに販売することが大切ではないか考える。たとえば「広報よこすか」の一面をクーポン券にするというアイディアなども想起した。

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