活動日記

認知症高齢者介護者のつどいをご存知ですか?

2011年10月12日政策集(マニフェスト)

認知症の高齢者を介護している方の、悩みや苦労を分かち合い、介護に関する情報交換することなどを目的とした「つどい」を市で定期的に開催しています。

私も以前オブザーバー参加をさせていただいたことがあるのですが、出席者の中には涙しながら話される方や、具体的なオムツ交換の方法を意見交換したりとか、とても意義深い「つどい」と感じました。

また参加された方には「会報」をお届けしているのですが、私は必ず毎号目を通しています。前回の会報で県立保健福祉大学の瀬川文徳教授からのアドバイスと川崎幸クリニックの杉山孝博先生提唱している「認知症の9大原則・1大法則」が掲載されていまして、とっても分かりやすい内容でしたので、私なりに読みやすく改行などを加え、転記したいと思います。

ちなみに、次回の「つどい」は10月17日(月)13:30~15:30、総合福祉会館5階第1研修室で行います。認知症のご家族をご同伴される場合は、7日までにご連絡ください。別室でスタッフが付き添います。

第1法則…記憶障害に関する法則
記銘力低下:見たり聞いたり言ったりした体験をすぐ忘れてしまい、何度同じことを聞いても、そのたびに忘れてしまうため相手にくりかえし聞いてしまいます。たとえば「財布がなくなった、誰かが持って行った」とさわぐなどの症状がみられます。
(対応のヒント)⇒「大丈夫、そのうちできますよ」となだめたり、「財布がなくなって大変だね」と気持ちを受け止め、一緒に探してあげるなどの対応が相手に安心感を与えます。

全体記憶の障害:体験したこと全体をごっそり忘れてしまう症状がみられます。たとえば食事をしたばかりなのに「まだ食べていない、早くごはんの用意をしろ」と言う。などの症状がみられます。
(対応のヒント)⇒「今、食べたでしょう?」などの言い方は逆効果です。「今、用意しているからもう少し待ってね」と言って、おにぎりなど軽食を食べてもらうと落ち着く場合が多いです。

記憶の逆行性喪失:現在から過去にさかのぼって記憶をごっそり失ってしまいます。残った最後の記憶が認知症の人にとっての現在の世界になります。たとえば、10年も前に亡くなった友人が、「遊びに来た」などと言ったり、荷物をまとめて「お世話になりました、家に帰らせていただきます」と言って出て行こうとするなどの症状がみられます。
(対応のヒント)⇒「その友達は元気だった?」と聞いてあげたり「せっかくだから泊っていってください」と言ってあげると落ち着く場合が多いです。

第2法則…症状の出現強度に関する法則
・妻や夫、同居している息子や娘など、身近な人に対して認知症の症状がより強くでてしまうのが特徴です。
(対応のヒント)⇒認知症の高齢者は、一番信頼している人に対しては、安心して、ひどい症状を表出してしまうことを理解してあげてください。考えてみると私たちも家族に対する態度と他人に対する態度とでは、違いがあります。認知症の人はこの傾向が強く出ているのだと考えれば、もっと認知症の人に優しくなれるのではないでしょうか。

第3法則…自己有利の法則
・自分にとって不利なことは認めず有利な立場に立とうとするなどの症状がみられます。たとえば失禁しても認めず「孫が水をこぼした」などと言ったり、「大事なものがない」とおおさわぎして、家族がそれをさがしだすと「自分はしまった覚えがない、誰かがしまった」と言い張ったりするなどの症状がみられます。
(対応のヒント)⇒人は誰でも、自分の能力低下や生存に必要なものの喪失を認めようとしない傾向があります。認知症の人も例外ではないということを理解すると無用なやりとりや有害な押し問答を繰り返さずにすむのではないでしょうか。

第4法則…まだら症状の法則
・正常な部分と認知症の部分が混在していて、周りの人は、本人の言動が認知症のせいなのか、そうでないのか見分けることが難しい場合があります。
(対応のヒント)⇒常識的な人ならしないような言動をしているときは、認知症の症状だと割り切ることが大切です。考えてみると「あんなまじめな人が、どうしてあんなばかなことを」という例も世の中少なくありません。誰にでもあることだと考えれば少しは広い気持ちで認知症の人と接することができるのではないでしょうか。

第5法則…感情残像の法則
・言ったり聞いたりすることはすぐ忘れてしまいますが、その時いだいた感情は相当長く残ります。注意したり、しかったりすると「うるさい人」「こわい人」と思うだけで認知症の症状をますます悪化させてしまいます。
(対応のヒント) ⇒「ありがとう」「上手ね」とほめたり、感謝する言葉を口にしたり、「財布がなくなったの、大変ね」など共感すると認知症の人の気持ちも多少落ち着きます。

第6法則…こだわりの法則
・ひとつのことにこだわりはじめると周囲が説明したり説得したりすればするほど逆にいつまでもこだわり続けてしまいます。
(対応のヒント)⇒趣味の話や昔の話などべつの事柄に関心をむけさせたり、差し支えなければそのままにしておくのも一つの方法です。また認知症の人は家族以外の人の言うことは意外にすんなりと聞くことが多いので、第三者に入ってもらうのもよいでしょう。

第7法則…作用・反作用の法則
・認知症の人に対して強く反応すると、強い反応が返ってきてしまいます。たとえばリハビリや入浴などもその意味がわからない認知証の人にとっては苦痛でしかありません。その人のためと思って無理やり進めようとすると激しい抵抗として返ってきてしまいます。
(対応のヒント)⇒差し支えなければそのままにしておくことです。「押してもダメなら引いてみな!」というように対応するのが良いでしょう。

第8法則…認知症症状の了解可能性に関する法則
・「認知症の症状のほとんどは、本人の立場に立ってみると十分理解できる」というのがこの法則です。たとえば認知症の人は夜中になると目を覚まして家族の名前を呼ぶことがあります。私たちも旅館に泊って夜中に目を覚ましたことを思い出してみましょう。一瞬どこにいるか不安になりますよね。認知症の高齢者も同じと考えればそんなにおかしくないはずです。
(対応のヒント)

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