活動日記

■アメリカ(ブレマートン市、ニューポート市)に行ってきました!■

2015年7月22日視察・出張

20日の夕方、アメリカより帰国しました。

ブレマートン市では、米海軍の「ピュージェット・サウンド海軍造船所・中間管理施設」の視察と、市長・議長とのミーティング、そして、ペリー提督生誕の地であるニューポート市の2日間にわたる「黒船祭」(実際は3日間の開催)への参加をしてきました。

まず、ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所・中間管理施設(以下「ピュージェットサウンド」)を視察した背景と内容です。

まず、そもそもピュージェットサウンドで、米海軍が行っていることは、艦船(原子力艦船を含む)のメンテナンス・技術者の養成・原子力艦船の退役処理が主な内容です。
なんと事務職・技術職の「文官」従業員が13,000人働いているのに対して、「軍人」は600人を超える程度の数ということで、かつては造船もされていたようですが、現在はメンテナンスのための施設として、米海軍の中でも最大級の基地になっています。

それでは、なぜピュージェットサウンドを視察の背景ですが、米海軍原子力推進機関部長ジョン M リチャードソン大将からの招待をいただき、実現しました。原子力空母が交替する年でもあるので、ぜひ私もメンテナンスがどのような技術によって支えられているのか、などをこの機会に視察させていただきたいと考えたのが、背景であり目的です(実際に、横須賀基地で行われる原子力空母のメンテナンスを行っているのは、ピュージェットサウンドから派遣されてくる最大で700人の技術者達です)。

まず視察行程の第一弾は、原子力空母ニミッツのメンテナンスの様子を視察することでした。リング艦長の案内のもと、格納庫やフライトデッキなど艦内全体を2時間近くかけて見て回りました。多くの水兵と技術者が合同で、さまざまな作業をしていました。また艦内では、原子力推進機関のエリアについては厳重にセキュリティレベルが高く設定されていて、特別なカードを胸につけている人しか入れないようになっていました。視察団一行も入ることはできないということでした。
JTK_0539

JTK_0604

JTK_0530
(リング艦長)

次にピュージェット・サウンドの実習生学校を見学しました。残念ながら、時期的に多くの「学生」がいる時期ではなかったようですが、実習中に日本に派遣された方の話や、学校の規模、複数の職種にわたるプログラムなどについてのブリーフィングを受けました。何をおいても安全管理を徹底する方針が強調されていて、技術者を直接雇用していることの意義を感じました。
JTK_0691

その後、具体的な技術指導を行っている「工場」を視察しました。切断、溶接、配管、電気、断熱などの基礎から応用までをトレーニングすることができる施設で、実際に先輩技術者の指導を受けて学んでいる多くの技術者からヒアリングすることができました。
そして、最後に原子力潜水艦の退役処理を行っているドライドッグを見学しました。米海軍の原子力潜水艦の退役処理は、すべてピュージェットサウンドで行っているそうで、横須賀で行われる作業ではありませんが、概要の説明を聞きました。
JTK_0733

JTK_0792

自治体との連携も気になるところですので、ピュージェットサウンドを後にして、ブレマートン市庁舎(実際は「郡庁舎」と同居)でレント市長とウィラー議長に面会し、基地との連携や市民からの受け止められ方などについて、議論をしました。人口37000人の街で、13000人が基地で働いているわけなので、当然深い連携があるということでした。またウィラー議長は、議員をやりながら基地で働いているということが、大変興味深かったです。
DSCF5594
(レント市長、板橋議長、ウィラー議長)

このピュージェットサウンドの基地司令官であるウィリアムソン大佐も、ずうっと一緒にアテンドしてくださったことにも感謝です。
JTK_0605
(ウィリアムソン大佐)

さて、今回の視察行程の第2の目的である、ニューポート市での「黒船祭」についてです。
ニューポートのトーロパークにある、ペリー提督の銅像の前で式典は始まりました。ニューポート市が位置するロードアイランド州の日米協会が主催で、その会長のスペンサー・バイナーさんの司会によって式典が進行しました。私も来賓として楠山下田市長の後に挨拶をさせていただきました。ペリー提督が上陸したの横須賀であることや、現在も横須賀は米海軍と関係があること、毎年久里浜でペリー祭が開催されていること、などをお話しさせていただきました。また、ぜひ来年のペリー祭にはニューポートからもたくさんの人にお越しいただきたいと、最後に述べさせていただきました。

その後は、せっかくの機会ということで、米海軍大学の見学をさせていただきました。こちらは、海上自衛隊の横須賀地方総監部からも連絡を入れておいてくださっていて、基地内の博物館や海からの視察ツアーも行っていただきました。かつて在日米海軍司令官として働いていたケリー少将も、この米海軍大学で教鞭をとられていて、お会いすることができました。また、海上自衛隊幹部学校と米海大学とは協力関係にあるようで、学生2名と教える立場の海上自衛官を派遣しているということで、ニューポートでも海上自衛官の方にお会いすることができました。
DSCF5668
(米海軍大学校ハウ学長)

またニューポート市役所を訪れナポリターノ市長にも表敬訪問いたしました。人口は25,000人の街で、夏になるとそれが100,000人に増えるという観光都市で、夏は交通渋滞などが多く起きるという説明などをお聞きしました。米海軍大学校はじめとする基地の街でもあるということで、市との連携についてもお聞きしたところ、かなりの頻度で指導的な立場の人たちお会いする機会があるということで、関係構築がしっかりとなされている印象を受けました。
DSCF5650
(ナポリターノ市長)

そして黒船祭の正式なツアーではありませんでしたが、ペリー提督のお墓にお参りしてきました。規模の大きな墓地の中でペリー一族の墓所は区切られた一角にありました。静かに眠るペリーさんに手を合わせてきました。横須賀とアメリカの関係のスタートとなるきっかけを作った人ですから、感慨深いものがありました。
DSCF5735
(ロードアイランド州日米協会ヴァイナー会長)

ニューポート市滞在の最後のイベントは、黒船祭のレセプションでした。「マンション」と呼ばれる豪邸で生まれて初めてのタキシードを着て、レセプションに出席してきました。ニューポート市の姉妹都市である下田市の楠山市長や日米修好通商条約を結んだ井伊直弼大老の出身地である彦根市から大久保市長はじめ多くの関係者が出席する中で開催されました。
IMG_4350
(彦根市大久保市長)

今回の訪米は、1週間という長期間に渡り移動も多く、時差に悩まされ極端な睡眠不足になりましたが、総じて実りの多い行程でした。全行程ご一緒だった板橋まもる議長も、随所で横須賀になぞらえたうえでの質問や意見表明があり、私自身も学ばせていただくことが多くありました。
訪問したブレマートン、ニューポート両市を始め、ロードアイランド州日米協会の皆さん、米海軍の皆さん、海上自衛隊横須賀地方総監部の皆さん、関係した多くの皆さんに感謝申し上げます。

ツイートツイート
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
年別
カテゴリー
ページの
先頭へ