活動日記

■少年院退院者の働く現場で、私も働いてきました■

2017年11月20日若者自立支援

少年院を退院して家庭で暮らせない若者の自立支援の取り組みを着々と進めていることを、慎泰俊くんに相談に行ったら、「当事者の気持ちがわからなくては、画竜点睛を欠くおそれがありますよ」という貴重な意見をもらいました。

そこで、この取り組みを一緒に進めている岡本さんの本職である鳶職の現場に、刑務所・少年院を出た若者と一緒に仕事をして来ました。まさに「現場に飛び込む」という感じです(笑)。
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(左が岡本さん。実は小学校上がる前からの同級生)
 
少年院の退院者の自立にあたって難しいのは、仕事への「定着率」の低さです。そもそも、家庭環境の問題を抱えた年端のいかない若者に、いわゆる勤労意識というものを求めるのは難しいのでしょう。それで少年院を出て職を得ても、その後離職し転々とするうちに再犯につながってしまうこともあるわけです。ですから、この「定着率」を上げる必要があるわけですが、どのような職場で働いてどう感じているのかを、直接知る必要があると思い、飛び込んで来ました。
 
しかし、疲れました(笑)。
某所のマンション建設現場で、8時からラジオ体操をして、簡単な新人研修を受け、スタート。現場の状況は、基礎が打たれてこれから立ち上げていこうという段階で、協力事業者の鉄筋工や型枠大工の皆さんが来ていました。マンション建設というのは、完璧な分業体制ができていて、他の工種の皆さんとは仕事上の接点がないのには驚きました。私が担当したのは、ハンマーでの杭打ち、長くて重い落下防止ネットの片付け、クレーンによる資材の上げ下げ時の補助、そして何より「足場組み」です。
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一緒に仕事をしたのは、10代女性のAさん、20代男性(知的障害の療育手帳所持)のBさん、30代男性のCさん、20代男性(インドネシア人)のテディさん、そして岡本さんです。その日の仕事の大部分を占めたのは足場組み。よく建設現場などで見かける「足場」を組む作業です。しかし足場の部品となる資材は重いですし、3段くらいの場所での作業は高くて怖いですし、なれない安全靴は歩きにくいですし、ゴワゴワの革手袋は扱いづらく、なかなか一筋縄ではいかない仕事でした。
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それでも、一番年季のあるCさんの的確な指示のもと、Aさんは笑顔を絶やさずきつい作業をこなし、鳶職2ヶ月目のBさんは安全帯をこまめに付け替えながら黙々とてを動かし、テディさんも時々ひょうきんな顔をして疲れてる私を励ましてくれるなど、チームワークと一人一人の熱心さが気持ちの良い職場でした。
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Cさん以外とは、すでに何度か顔を合わせていることもあって、打ち解けて話してもらえたのですが、
「仕事がすこしずつできるようになるのは楽しい」、「お金がちゃんともらえるのが嬉しい」、「でも、正直きつい。もうちょっと休憩時間が欲しい」、「夏になったら大変そう」など、いろいろと話を聞かせてもらいました。また、将来の夢に関しては、AさんとBさんには以前から聞いていましたが(Aさん「ネイルとかやれる人」、Bさん「まだわからない」)、Cさんは「鳶職のままいたい」ということで、職場として魅力もあることがわかりました。
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ぜひこれからも、こうした機会を通じて、当事者の気持ちをよく聞きながら、来年4月のスタートに向けて頑張りたいと思います。(筋肉痛の両手をさすりがなら、改めて決意しました(笑))
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